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  • 2010.06.13 Sunday 00:29
  • 散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
  • by nkfj
JUGEMテーマ:読書

この本は先日読んだ佐々木常夫氏の本の中で紹介されていた本で、興味があったので読んでみた。硫黄島の戦いでの日本側指揮官であった栗林忠道にまつわるドキュメンタリーである。映画「硫黄島からの手紙」でモデルになった実在の人物でもあるが、この映画のこともよくは知らなかったので新鮮な気持ちで読めた。ちなみに映画の公開よりも本書の出版の方が先のようである。
硫黄島の戦いのことはまったくの無知だったが、とにかく壮絶を極めたということはよくわかった。当時の日本軍の中では例外的に「バンザイ突撃」を行わず、敵の損害をできるだけ大きくすることに目的を絞り、劣勢の中でも徹底的なゲリラ戦を遂行した戦闘だった。死を覚悟しながら、劣悪な環境の中で使命感を持って戦い抜いたというのは並大抵のことではなく、散って行った彼らの精神力は想像を絶する。

そんな中、彼らを指揮した栗林忠道という人は、平和時であれば家族思いの良いお父さんだっただろうと思えるほど、家族に対して筆まめな人だった。本書でも硫黄島からの手紙や、それ以前のアメリカ留学中の手紙の内容が紹介されているが、本当に家族のことを案じた内容が多く、当時の軍人にありがちな国家を想う美辞麗句が見当たらない。非常に現実主義的な一面を見せる内容も少なくない。

軍人としては、対局ばかりを語り現実を直視しなかった当時の他の戦争指揮者とは一線を画している。現場を見て状況を自ら細かいところまで把握し、事実に基づいて判断を下し、部下には具体的な指示を与えていた。当時の日本軍の中では稀有なリーダーシップを持っていた人物だったからこそ、今になって脚光を浴びているのだろう。

あの戦争についてはもちろん、リーダーシップについて、また一人の父親という存在について、いろいろと考えさせられる。著者の主張も控えめで、取材にもとづいて淡々と書かれている本だからこそ、なのではないか、という点も付記しておく。

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